RICHの法務アドバイザーとして事業者の支援をしていただいている二本松 裕子先生にお話をお伺いいたしました。

■現在のポジションとこれまでの経歴について簡単に教えてください。
現在は、森・濱田松本法律事務所外国法共同事業においてパートナーをしています。
私は、2001年に弁護士登録を行い、複数の法律事務所で働いてきました。途中、アメリカLL.M留学(1年間)、東京法務局での訟務検事(2年間)、東京地方裁判所の非常勤裁判官(4年間)も経験しています。
■得意な支援領域を教えてください。
企業法務、ファイナンス関連法務を中心に支援させていただくことが可能です。特に、官民連携や地方公共団体関連の業務は、2001年の弁護士登録以降、継続的に行ってきた業務です。また、訟務検事や非常勤裁判官の経験を有していることから、民事訴訟、行政訴訟、調停等も得意としています。

■北陸地域の企業や事業者の特性やビジネスの可能性はどのようなところにあると思いますか?
一般財団法人北陸産業活性化センター及び株式会社RICHの業務を通じて北陸地域に訪問させていただくようになったのですが、地域に根ざし、ものづくりの文化や産業を生み出す力のある非常に豊かな地域だと感じました。新規事業のアイデアも非常にすばらしいものが多いと思います。他方、東京と比較すると、少し業務のスピード等がゆっくりしていると感じることや、もっと積極的に発信すればよいのにと思うこともあります。また、ビジネスとはあまり関係ないかもしれませんが、お会いする皆様が優しく穏やかな地域だなとも感じています。
■北陸地域の企業を支援するとしたらどのようなことをやってみたいですか?
株式会社RICHからご照会いただく案件は、シードの事業に関連するご相談が多いため、あまり弁護士への相談に費用をかけるメリット等もご理解いただけないのではないか、費用も高いのではないかと躊躇されることも多いのではないかと思いますが、紛争になった場合に契約書にどのように記載されているか等が紛争の勝敗を決することになることも多いため、予防法務における弁護士の重要性・必要性をお伝えできればとは思っています。また、これまで東京や海外との取引等で学んだ業務経験を踏まえ、法務アドバイスに限らず、関連する情報等も皆様にお伝えしてお役に立てていただきたいと思っています。
■今後の展望や取り組んでいきたいことについて教えてください。
弁護士経験も25年弱となりましたが、北陸への訪問の機会等をいただいたこともあり、今後は、日本の更なる成長の一助になるような業務、特に日本の地方創生等の業務に積極的に携わりたいと思っています。
※このインタビューは2025年2月に実施しました。
二本松 裕子
森・濱田松本法律事務所 外国法共同事業 パートナー
取扱い分野はプロジェクト・ファイナンス、バンキング、ストラクチャード・ファイナンス、インフラ/PPP(官民連携)、電力/ガス、民事争訟行政争訟仲裁/調停/その他ADR、国際業務と多岐にわたる。
【主な職歴・学歴】 2018年 内閣府 民間資金等活用事業推進会事業推進部会 専門委員 2022年 内閣府 民間資金等活用事推進委員会 委員 2022年 国土交通省 地域交通の共創に関する研究会 委員 2023年 国土交通省 羽田空港の機能・施設等に関する検討会 委員
1997年 一橋大学法学部卒業 2009年 南メソジスト大学修了(LL.M.) 2001年 三井安田法律事務所 2004年 西村あさひ法律事務所 2011年 法務省 東京法務局 訟務部 部付 2013年 渥美坂井法律事務所・外国法共同事業 2015年 東京地方裁判所 民事調停官(非常勤裁判官) 2022年 森・濱田松本法律事務所 外国法共同事業