【井熊コラム#11】2024年を振り返って

· 井熊コラム

RICHは2023年11月の設立から2024年9月までの第一期を終え、会社の体制を一新いたしました。北陸を代表する事業家の方々、日本トップレベルの弁護士の先生を取締役にお迎えすることができました。新体制の下、これまでにも増して専門性の高い事業支援のサービスを提供して参ります。

振り返りますと2024年は様々な出来事がありました。北陸では正月に能登半島地震が起こり夏には豪雨災害に見舞われました。政治面では国内の首相選、アメリカの大統領選、国際情勢ではウクライナや中東での戦火、お隣韓国での戒厳令など、時代の転換や世界情勢の不透明さを感じさせる出来事が目白押しでした。ビジネス面では、エヌビディアの躍進などでますます存在感を増すアメリカ経済、自動車分野での中国BYDの急成長など、日本経済の先行きを懸念させる動きがありました。

一方で、為替動向や世界情勢に揺ぐことなく増益基調を続ける日本企業、インバウンドで高まる日本への評価、など明るい話題もあります。中でも日本中を明るくしたのが、メジャーリーグでの大谷翔平選手の活躍でしょう。かつては考えられなかったメジャーリーグでのホームラン王、前人未到の50-50の達成、2年連続のMVPなど日本中に勇気を与えてくれました。

観る人の心を捉えるのは、明るく一途に野球に打ち込む姿です。スポーツ界を見渡すと、大谷選手と同じように、明るくストイックな姿勢でかつてない成果を上げる選手が何人もいます。パウンド・フォー・パウンドに輝いたボクシングの井上選手、イタリアのバレーボールリーグで活躍する石川選手、サッカーの三苫選手などです。

彼らは皆30前後の世代です。30年前と言えば、バブル経済の崩壊が顕著となり、昭和的な常識が崩れていった時代です。新しい時代の価値観の中で育ったのが大谷世代とも言えます。だとすれば、ビジネスの世界でも、同じような価値観で、かつてない成果を生み出す人材がいるはずだ、と思っています。仕事柄スタートアップを率いる若手と出会う機会が多くあります。そうした人達を見ていると、ビジネスの世界でも新しい才能の開花を感じるのです。彼らが表舞台に立つようになれば、2025年は日本にとって明るい年になります。我々昭和のシニア世代も、彼らに負けないように新しい成果を創り出したいと思います。 

本年はありがとうございました。2025年もよろしくお願いいたします。

良いお年をお迎えください。